プチ断食のやり方
断食と体臭の関係
断食するのは良いけれど、体臭がきつくなるのは避けたい、女性であれば当然気になるところでしょう。
断食によって体臭が臭くなるのは事実かといえば、そうなることもあります。
一方で気になるような臭いが全く出ない方もいれば、むしろ臭いが改善する方もいます。
この違いは何でしょうか。
まず断食によって体臭が出るメカニズムについて考えてみましょう。
断食を行うと当然食べ物を摂取しないので、エネルギーを食べ物から補給出来ません。
では日常に消費するエネルギーをどのようにして産出しているのかといえば、体内の脂肪や筋肉を分解してエネルギー源とするのです。
脂肪が分解されるのですから良しとしたいところですが、脂肪はエネルギーに変換される際に「ケトン体」という物質を作り出してしまいます。
この「ケトン体」が臭いの元です。
一般的に食事制限などで起こるダイエット臭は、このケトン体の発生によって体臭がきつくなるのです。
通常ケトン体は最後の食事から12時間後に発生し出すと言われています。
ですから断食の時間を12時間以内に抑えれば、気になる臭いも発生することはありません。
また、ケトン体は代謝が正常であると、生成されてもすぐに消費されるため、体臭にはなりません。
しかし代謝機能が低下していると、ケトン体が身体の中に残り、体臭として体外へ排出されるようになるのです。
つまり断食中の体臭を抑える鍵は代謝が良好であることが必要なのです。
一般的に筋肉量が多い方がケトン体の消費量も多くなるので、気にするような臭いにはなりません。
しかし過度な食事制限を続けて筋肉量まで低下していると、体臭が臭くなりやすいので注意が必要です。
断食を止めれば臭いは落ち着いてきますから、断食中の外出を避ければ良いのですが、そういうわけにもいきません。
普段から運動をするなどして、基礎代謝を良好に保っておく必要があります。
基礎代謝が良好であれば、断食によって体内の毒素や老廃物が排出されるため、体臭はむしろ改善します。
体内に溜まった毒素や老廃物が排出されると、活性酸素の発生も抑制することができるので、脂肪が酸化して臭いを発生させることも無くなります。
活性酸素は抗酸化作用のあるビタミンやミネラルを摂取すると除去できると言われます。
そのため断食中にビタミンやミネラルを取ることで、体臭の発生も予防できるといえます。
断食中に酵素ドリンクが良いのは、酵素ドリンクにはビタミンやミネラルも豊富である点が挙げられます。
もちろん酵素にも代謝を向上させる効果があるので、プチ断食と酵素の摂取を合わせて行うよう推奨されるのでしょう。
いずれにせよ、正しい断食を行えば、気になる体臭が発生することもありません。