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糖尿病患者は断食してはならない?

最近「断食には糖尿病を治す効果がある」ということが書かれたサイトをよく見かけます。
実際に断食で高血圧や糖尿病が治ると書かれた本もいくつも販売されているようです。

断食に糖尿病を治す効果があるという話は、半分本当でありますが鵜呑みにするのは危険です。
糖尿病患者が不十分な知識を持って断食をするのにはそれなりのリスクを伴うことを忘れてはなりません。

確かにある研究では、ファスティングを行う前と後で血糖値が降下し、回復食によって徐々に血糖値が正常な値に戻ることは明らかになっています。
しかし糖尿病にも種類があり、肥満によって糖尿病を発症した人には断食は有効ですが、インスリンの分泌障害が起きている糖尿病患者には断食は危険なのです。

というのも体の臓器は断食をしても、ケトン体をエネルギーにして活動することが出来ますが、脳は血糖がなければ活動することが出来ません。
ですから断食によってある程度血糖値が降下したら、断食を離脱し、血糖値がこれ以上下がらないよう維持しなければなりません。

ちなみに血糖値が70mg/dl未満になったら低血糖状態ですので、いち早く断食を止めましょう。
血糖値は50mg/dl以下になると脳が活動できず、昏睡状態、つまり意識を失う危険性があります。

なお糖尿病患者の食事療法は低カロリーの食事を続けることで、決して断食をするようには指導されていません。
これは血糖値を正常な範囲に維持することが大切で、血糖値が基準より下がってしまうことは却って危険であることを示しています。

ですから糖尿病患者の方や、糖尿病の疑いのある方もファスティングをしてはなりません。
仮に断食をしたいのならば、事前に医師に確認して、断食を行うことの了承を得るようにすると良いでしょう。

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